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IT化経営羅針盤127 社長の為の最新IT技術との付き合い方

2021.12.27

社長の為の最新IT技術との付き合い方

最近のコロナの関係でめっきりと機会が減りましたが、当社の様な仕事をしていると、中小~中堅規模の企業の社長と飲食しながら雑談をすることが多くあります。大抵の場合、そのような酒席での冒頭の話は、(あまりアルコールが入っていない時点であることもあってか)「いや~、システムの話って全然追いつけなくて大変ですよね。新聞を見ていても私なんかちんぷんかんぷんのことが多くて参りますよ~…」という社長のご謙遜からスタートすることが多くあります。

おっしゃることはごもっともで、動きの速い業界のことですからなかなかキャッチアップが難しいことも多いと思います。しかし、どうしてそうなのか…?なぜそんなに苦手意識を持たれることが多いのか…?

一つの原因は、ある一定の数の方が「一つの技術に対して深掘りしすぎてしまうから」だと考えられます。一つの物事に対して深掘りすることは、それを深く理解し良い活用方法や発展型を発案する絶好のチャンスになるので、これはこれで大きなメリットがあることは言うまでもありません。しかし一方では、IT系の新しい技術について特に、「深く知るために周辺の様々なことを理解しなければならず、あまりにも大変過ぎる」というハードルもあります。多くの社長の場合、その方が創業者である時には特に、このパターンにはまってしまっていることが数多いと考えられます。もし、その会社がIT系の会社なのであれば競合他社や業界トレンドをきちんと把握するためにも「充分な深掘りをして理解する」ことは重要でしょう。しかし、そうでない業界の方々なのであれば、これは少しやり過ぎなのだと思います。

もう一つの原因は、「魅力的だし興味もある。しかし、効率良く知るための方法が解らないから、ついつい後回しにしたり放置したりしてしまう」でしょう。これは非IT系の業界の方々に見られる典型的なタイプです。とにかく動きの速い業界のことなので、まず知るために様々なメディアや文献を読んで、「目で見て理解する」タイプの動きを重視するあまり、結果的に放置してしまう、というパターンです。私はこのタイプの人は非常に多いと考えており、前者である「深掘りタイプ」と比べると圧倒的に多いと思います。

では、このような方はどうすれば「新しい技術や製品を効率的に把握」できるのでしょうか?それは比較的簡単なこともあるのです。つまり…「とにかく一回買ってみて遊んでみる、または、社員に遊ばせてみる」ことなのです。これはとても重要な行動で、例えば現在もてはやされているVRの技術についてはおそらく「遊んでみないと良い点も応用方法も見いだせない」からです。体験すらもしなければ、立体視や人の動きを感知して視覚・聴覚情報をリアルタイムに変化させる技術がどのような仕事に使えるのか理解しがたいでしょう。また、様々なSNS媒体についてもしかり、です。TwitterFacebookが登場した当時、ITに疎い人達をよそにアーリーアダプターの人達は「まず使ってみる・自分で遊んでみる」ことからはじめ、その人達の中にはSNSマーケティングの事業としての可能性を早くから見いだし、人よりも早く着手するようにアクションをとった人も数多くいました。一方で魅力や興味を感じつつも、試してみることをしなかった人達はこの流れに乗ることができず、初動が遅れたり、先行した企業からの売り込みを受ける立場になってしまいました。これら以外にも、例えばIoTについてもおもちゃの様なコンピューターと数百円で買ってくるセンサーを組み合わせ、簡単なプログラムを作って遊んでいるうちにそれが充分実用に耐えることに気がついて主柱事業にしたり、最初は一部の技術者達が自分達の手間を省く為に「ハードウェアの仮想化」という考え方を編み出して開発などに使っているうちにクラウドサービスの事業化のきっかけをつかむなど、「まず試してみる・遊んでみる」ことで新しい技術をものにする事例には枚挙にいとまがありません。

つまり、「新しい技術の応用を考えるアクションと遊びとの境界線は非常に曖昧である」ということが言えるのです。

「時間が無い」とか「ちょっとおっくう」という概念を捨て、「自分や社員がとにかく新しい技術を使って見る・試してみる・遊んでみる」ということがいかに最新技術を身に付ける為の最善の策かおわかり頂けたと思います。これ以外にも、技術を理解する為のアプローチはいくらでもありますが、「興味のあることを遊びだと思って取りかかってみる」ことはIT系技術修得には非常に効果があります。是非今すぐチャレンジして頂くことをお勧めします。

 

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