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IT化経営羅針盤203 改革リーダーを育てる一つの方法とは?

2024.01.16

仕事柄、国内外のデジタルや新しいテクノロジーについての情報を集めるため、様々な展示会に行くようにしています。そこで得られるものは、新しい商品やサービスの仕様だけにとどまることは無く、「どうしてそのようなプロダクトが必要なのか?そもそもその様な考え方に至った社会的背景とは?」といった、書面にはしにくい体感的な情報も含まれます。仕様に関する情報を集めるだけであれば、インターネットを使って全部用が済んでしまいますが、実際にはその国や地域を訪れることで体感的に腑に落ちるところまで咀嚼できるのだと思います。

一方、特にコロナの後のことですが、日本人が海外の展示会に出ていくケースがそれほどもとに戻りません。いろいろな人に日本人が外に出なくなった理由を聞いて回っていますが、「もう少し様子を見る」といった理由が良くわからない否定的な考え方を説明する人もいますし、為替の影響で出張旅費を出しにくくなった、ということもあるでしょう。しかしもっと気になることは、知人の社長に聞いた、「海外に出展するので説明員として行きたい人を募集したら、誰も手を挙げなかった」というにわかには信じがたい事象です。

確かに海外に出るためには、語学力の問題や経済的な負担の問題もありますし、時間的にも大きな壁があります。しかし、それらの困難を乗り越えて海外に行くことのメリットは計り知れないはずです。ひと昔前なら、海外に目を向け、自ら出てゆく機会を持とうとする若者が数多くいたと記憶しています。しかし、今は違う、ということなのでしょうか…。

私は、日本人全体が内向きになっているとは思っていません。ただただ、外に出てゆくトリガーとなるべきものが少ないのだろうと考えています。つまり、社長や経営層が、「外に出て行ってみよ」と軽く背中を押してあげるだけで、だいぶ様子は変わると考えています。海外に出ることができれば、否応なく誰彼かとコミュニケーションすることにもなりますし、展示の様子や町の状況も肌感覚で理解できます。それによって得られる刺激はとても大きなものになるはずです。そしてその刺激が「新しいものやことを創造するモチベーション」につながります。

暴論と言われるかもしれませんが、世界的に見て遅れていた日本人が、海外で得た刺激をもとにして奮起し、世界一への高みに上ってゆくストーリーは、少なくとも明治維新と戦後の2回発生しています。これらは「外に出て行った日本人は非常に強い」ことを物語っています。外に出ることによって得られた刺激で改革リーダーを育てる…。これは非常に少ない投資で大きなリターンを得られる比較的簡単な方法だと思います。是非若手や中堅が外に出るチャンスを作りましょう。きっと思いもよらぬ効果を得られると思います。

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