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IT化経営羅針盤25 現場のIT化はバーコード導入だけで完成なのか?

2019.09.20

当社のお客様には製造現場をお持ちの企業さんが非常に大きな割合をしめています。その現場を逐一拝見すると、たいていの場合は以下の三つの状態に分類されています。

(1)現品管理にバーコードやRFIDタグを使っている現場
(2)紙が使えない環境なので、ロットやシリアル番号を現品に打刻し、端末や制御盤だけで管理している
(3)現品管理は紙だけであり、非IT化の状態である現場

(1)は「製造をIT化しよう」と考えればすぐに導入意識が出てくるものであり、バーコードであれば比較的導入ハードルが低いので、多くの企業で採用されています。
(2)は半導体や医療機器など、クリーンな環境内で製造を進める場合によく採用する手段ですが、製造装置と製品管理を一体化させないと実現できないので、大企業に多い例です。
(3)は・・・IT化の上では論外の状態で、この場合は品質や製造効率の面で多くの課題を抱えているケースが多く見られます。

さて、ここで立ち止まって考えます。(1)や(2)の場合「もうずいぶんIT化が進んでいるから、これ以上やることは無いのではないか?」を思われがちですね。当然IoTの時代ですから、各種センサーを使った管理力向上などは製造技術者さんも考えていることでしょう。しかし、それには(安くなったとはいえ)ある程度の投資や工数が必要なことは事実であり、なかなか投資対効果を説明しにくいものです。では、何もできないのでしょうか?
それが最近、色々とユニークな取り組みをされている企業さんが多く出てきているのです。
検索すればどんどん出てきますが、私が気になっているのは以下の二つの事例です。

・スマートスピーカーを工場で使っている例
スマートスピーカーはAmazonやGoogle等のIT企業がこぞって製品化しています。当社にも2つほど転がっていますが、どれも音楽再生専用に成り下がっています(笑)
スマートスピーカーは音声でいろいろなことを認識させ、コンピュータシステムを動かすことができる製品です。スマートフォンにも音声認識の機能があるように、それをスピーカーとして独立したハードウェアにしたものと言えます。ご家庭での使い方としては、スマートスピーカーをネットワークに接続し、音楽コンテンツを再生させたりスケジュールやニュースを読み上げさせたり、という使い方になるわけですが、これを工場で使っている会社があります。色々な活用方法がありますが、例えば「ある製造工程終了時にスマートスピーカーに声で実績登録を指示する」といった使い方です。バーコードを読んで実績登録するかわりに声で登録するわけです。両手が使えない状態でも製造実績登録ができるので、バーコードやRFIDよりもずっと便利で早い、という使い方で、B2C用の製品を工場で使う良い事例だと思います。これを考えた現場担当者の発想の柔軟性には脱帽ですね。

・スマートウォッチを飲食店で使う例
私が知っている範囲では、これはまだ実験段階ですが面白い取り組みなので概要をご紹介します。飲食店で店員を呼ぶ際、卓上の呼び出しボタンを押す様なカジュアルな飲食店があります。ただ、呼び出し音が鳴るだけで店が混雑している場合、押しても押しても店員が来ないこともありますね。そこでそれを解決するため、フロア店員全員にスマートウォッチを着けさせるのです。そして、卓上のボタン(WIFI等でネットワークに接続された「ネットワークボタン」)を客が押すと、「どのテーブル番号でボタンが押されたのか」が瞬時に全店員のスマートウォッチに表示されます。そして、自分が対応できそうな場合には、その人が自分のスマートウォッチで「対応します」をタップします。このように、「誰がどうしようとしているか?」をリアルタイムに共有する為だけにスマートウォッチを単機能で使う、という取り組みです。これを進めすぎると(あちこちで不評を買っていますが)テーブルにオーダー端末を置く、というようなことになり、客のフラストレーションに繋がる場合もでてきますが、本事例の様に単機能なものであれば、意外と使い勝手が良いかもしれませんね。

これら二つの事例に共通することは、
B2C向けに作られた安価なデバイスを業務に使う工夫
ということです。業務用の機器は何かと高くなる傾向にありますが、上記の二つについては数千円から入手が可能で、導入ハードルが非常に低いのが特徴です。
レジもタブレットで動くものが最近流行っていますが、それと同じ流れですね。
現場のIT導入は高くつく、とは限らない。今回はその事例のお話でした。
皆さんの会社でも、民生用機器が意外と使えそうな場面がきっとあります。探してみてください。

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